今回は「坐禅会を始めませんか」というご提案です。

『そんなこととても無理、私はちっとも悟ってなんかいないし、口下手だし、自分のことで精一杯で人を指導するなんていう柄じゃないし…』などと、躊躇(ちゅうちょ)される方が多いでしょうね。

私自身もそんな引っ込み思案なタイプの人間だったので、ジミーさん(トータルヘルスデザイン社創業者)から、「福岡で坐禅会をしませんか」という提案を受けたとき、しばらくためらっていて、すぐにスタートすることが出来なかったものです。

そういうわけで、ためらわれるお気持ちはよく分かります。

しかし、坐禅の有難いところは、「坐禅」自体に大きな功徳があって、一緒に坐禅さえしておれば、参加した皆さんが勝手に楽になり、元気になってゆくということです。

ですから、話し下手でも、悟っていなくても、ぜんぜん大丈夫なのです。

道元禅師は、「自未得度(じみとくど)、先度他(せんどた)」(自らが今だ迷える者であっても、先ず他の人を先に救いの舟にのせてあげよう)」とおっしゃっています。

一緒に坐禅する「場」を設けてあげ、一緒に坐ってあげるだけで、参加した人が楽になり、過去をリセットして心の傷を癒し、元気になって、また新たに出発をすることができるようになるのです。

坐禅の「場」を設けると、このように大きな「徳」を積むことができるし、あなた自身の運命を好転させることも出来ます。

指導しようなんて力まずに、ただ一緒に坐り、悩みを解決してやろうなんて考えずに、ただ悩みを聞いてあげるだけでいいのです。

私たちの仲間のスローガンに「リーダーシップより、メンバーシップ」がありましたね。むしろ、指導してやろう、悩みを解決してやろう、なんていう「力み」や「傲慢」こそが、私たちの仲間にはふさわしくないのです。

アタマでは『こんなダメな坐禅では効果なんてないだろう』などと、勝手な判断をしても、「坐禅」さえすれば、そんなアタマの判断とは関わりなく、「坐禅さん」は「いいお仕事」をして下さるのです。

ですから、難しいことを狙わず、ただご縁のある方と一緒に坐る機会を持ちましょう。そして、坐禅が終わったら談笑して解散というのでいいと思います。

取りあえず、初めはアレもコレもと手を広げずに、坐禅と茶話会というくらいから始められたらいいと思います。

定着してくれば、お経を一緒に称えたり、大敬の本やCDで勉強したりも出来ますね。

しかし、あせらないことです。私たちのご本尊は「坐禅」なのですから、その基本は忘れないでください。

当面は、コロナ騒動の真っ只中でもあるので、「一人でする坐禅会」からスタートしてください。ご家族で一緒に坐ろうという方がいらっしゃったら一緒に坐られたらいいですね。

コロナが収まれば、一人でも、二人でも、一緒に坐りたいという人が出てきたら、一緒に坐ってあげて下さい。毎月一回、30分ほどから始められればいいと思います。

ずっとお一人で坐り続けるというのでも結構です。それも立派な「坐禅の会」です。形より魂が大切なのです。

唐の時代の潙山(いさん)禅師という禅界の巨匠は、山の奥で10数年間も一人で黙々と坐っておられましたが、一人、二人と一緒に坐りたいという人が現れ、数年後には、千五百人の弟子を抱える大道場に育ったのです。

坐禅の会場は、自宅でもいいし、公民館の一室を借りてもいいと思います。福岡の元気アップ禅の会は、菅原神社の会館を使わせてもらっています。

まず、禅の会の名前を決めて、お世話役のお名前、所在地(都道府県、市町村)を添えて「青空ひろばの事務局」に届けてください。メッセージを添えて頂けば、ブログで紹介することも出来ます。事務局や大敬でサポートできることがありましたら協力させていただきます。

また、「坐禅したいんですけれど」という方がいらっしゃったら、事務局に問い合わせてみてください。最寄の禅の会を紹介できると思います。

只今のところ、コロナ騒動で休止中ですが、「立花大敬さんの坐禅会」は、京都と東京で開かれています。「元気アップ禅の会」は、福岡で開かれています。

それらに加えて、全国各地で禅の会が活動していればいいなあと思って提案させていただきました。

システム、運営についての面白いアイデアがあれば事務局にご連絡ください。

全国一斉に同じ時間に、同志と一緒に坐りたいというご意見も届いています。

立花大敬青空ひろば
http://aosorahiroba.jugem.jp/?eid=444